基本情報技術者試験の勉強法やおすすめの学習順、分野別対策、午前試験・科目Bの対策方法を初心者向けに分かりやすく解説します。
基本情報技術者試験対策における勉強法
基礎を理解する
基本情報技術者試験では、暗記だけでは解けない問題が数多く出題されます。
用語を覚えることも大切ですが、「なぜそうなるのか」を理解しておくことが重要です。
基本情報技術者試験は出題範囲が広いため、一度にすべてを覚えようとすると挫折しやすくなります。まずは基礎となる分野を理解し、その後に問題演習を繰り返す学習方法がおすすめです。

エンジニアであっても基礎を知らずに仕事を進めている人もいますが、トラブルの原因になる可能性もあるので、基礎はしっかり学んでおきましょう。
基本情報技術者試験のおすすめ学習順
基本情報技術者試験の学習順序は、シラバスに掲載されている順のとおりで良いです。
特に一番最初の「基礎理論」は次の理由から、最初に手をつけるのが良いです。
- 基数(2進数などの理解と計算)は後のネットワーク分野や科目Bの前提知識となる
- 慣れない計算や、内容の理解に時間がかかり、挫折する可能性が高い
次の「コンピュータシステム」はクライアント/サーバ構成の説明があり、「技術要素」にはデーベース方式の説明などがあり、これらはその次の「開発技術」の設計分野などで必要な知識です。
また、科目Bは「基礎理論」で出てくる配列や、ソートなどのアルゴリズムをある程度知っておく必要があります。

演習問題を繰り返す
基本情報技術者試験は出題範囲が広いため、一度にすべてを覚えようとすると挫折しやすくなります。まずは基礎となる分野を理解し、その後に過去問などの演習問題を繰り返す学習方法がおすすめです。
演習問題はたくさん何度も挑戦することで、頭から抜けにくくなります。
間違えた演習問題は、凡ミスを除き理解できなかった部分は基礎の理解からやるようにします。

演習問題を繰り返すことで次のメリットが生まれます。
- 内容が頭に入る
- 問題を解くスピードの向上
- 自信がつく
本サイトも簡単な解説とオリジナルの基礎演習問題がありますので、こちらから活用してみてください。
基本情報技術者試験の勉強法
基本情報技術者試験の勉強は次の手段があります。
インターネットの解説ページ、YouTubeの解説動画は無料で利用できるものが多いです。
- 参考書
- Udemy(ユーデミー)などのオンライン学習
- 通信講座
- インターネットの解説ページ
- YouTubeの解説動画
基本情報技術者試験 分野別の対策方法
効率よく学習を進めるためには、各分野の特徴を理解し、基礎から順番に学習することが大切です。
基礎理論
基礎理論は、土台となる重要な分野です。
特に次のテーマは頻出で、前提知識でもあるのでこれらを理解しておくと、その後の学習もスムーズに進められます。
| タイトル | 概要 | 腕試し問題 |
|---|---|---|
| 基数・論理演算・カルノー図 | 2進数と10進数の変換方法、論理演算、カルノー図の説明 | 挑戦する |
| 確率・順列・組合せ | 確率の求め方、nPr・nCrの違い、計算方法 | 挑戦する |
| 誤り検出・訂正 | パリティチェック、CRC、ハミング符号 | 挑戦する |
| データ構造:配列とリスト | 配列、リスト(単方向、双方向、環状リスト) | 挑戦する |
| データ構造:スタックとキュー | スタックのPUSH・POPや、キューのENQUEUE・DEQUEUE | 挑戦する |
| データ構造:木構造 | 木構造の基礎、2分探索木、AVL木、B木 | 挑戦する |
| 疑似言語 | 疑似言語での分岐条件、繰り返し、配列など | 挑戦する |
コンピュータシステム
「コンピュータシステム」は、CPUやメモリの役割を暗記するのと、CPUの処理時間やメモリのヒット率、ディスクのアクセス時間など計算問題も出題されます。
計算問題は基礎理論ほど難しくないのですが、CPUやメモリ、ディスクアクセスの仕組みを理解しておかないと計算式の理解もできないので、仕組みは理解しておきましょう。
本サイトでは一部ですが、解説と基礎演習問題が用意されています。
| タイトル | 概要 | 腕試し問題 |
|---|---|---|
| CPU(プロセッサ) | CPUの構造(ALUやレジスタ)、RISC/CISC、パイプラインなどの説明 | 挑戦する |
| メモリの種類や構成 | RAM・ROM・キャッシュメモリ、メモリインターリーブの説明 | 挑戦する |
技術要素
「技術要素」は主にデータベース、ネットワーク、セキュリティ、マルチメディアの4つで構成されています。
- ネットワーク
専門用語が多く難しく感じますが、通信の流れをイメージしながら学習すると理解しやすくなります。 - セキュリティ
計算問題はなく、攻撃手法やその対策を暗記するだけでよいですが、セキュリティは日々、新しい攻撃手法と対策が生まれるので、IPAのセキュリティ記事を読んでおくことが理想です。 - データベース
開発技術にも繋がる内容があるのでしっかり押さえておきましょう。
データベースは正規化というテーブルの整理は頭を使うので、これも簡単な演習問題を解きながら慣れていきましょう。
本サイトでは一部ですが、解説と基礎演習問題が用意されています。
| タイトル | 概要 | 腕試し問題 |
|---|---|---|
| データベースモデル・DBMSの機能・3層スキーマ | リレーショナルデータモデル、3層スキーマ、排他制御などの説明 | 挑戦する |
| データベース設計(正規化、ER図) | キー項目、正規化、ER図の作成方法を説明 | 挑戦する |
| ネットワーク構成 | 回線交換・パケット交換方式や、トポロジーの説明 | 挑戦する |
| ネットワークのプロトコル | プロトコルの基本、OSI参照モデル、TCP/IPの各レイヤーを解説 | 挑戦する |
| ネットワーク層(IP・ルーティング・ARP) | IPアドレス、IPv4・IPv6、サブネットマスク、CIDR、ルーティング、ルータの役割 | 挑戦する |
開発技術
「開発技術」は、システムやソフトウェア開発を、要件定義→設計→実装・構築→テストといった一連のプロセスを学ぶ分野です。
本サイトでは一部ですが、解説と基礎演習問題が用意されています。
| タイトル | 概要 | 腕試し問題 |
|---|---|---|
| システム要件定義・ソフトウエア要件定義 | 機能要件・非機能要件、ユースケース、DFD、E-R図など | 挑戦する |
| システム設計、ソフトウエア設計 | システムアーキテクチャ・ユーザインタフェース・品質特性 | 挑戦する |
| ソフトウエア設計技法 | プロセス中心設計、データ中心設計、オブジェクト指向、ドメイン駆動設計 | 挑戦する |
| ソフトウェア実装・構築 | コーディング、デバッグ、IDEなどの説明 | 挑戦する |
プロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメントでは、システム開発を計画どおりに進めるための管理手法について学びます。
システム開発は、多くの人が協力して進めるため、スケジュールや予算、品質などを適切に管理することが重要です。
特に次のテーマは重点的に学習しましょう。
- WBS(Work Breakdown Structure)
- ガントチャート
- PERT
- クリティカルパス
- リスク管理
- 品質管理
- コスト管理
- 進捗管理
サービスマネジメント
サービスマネジメントでは、システムを安定して運用し、利用者へ継続的にサービスを提供するための管理手法について学びます。
特に次のテーマは頻出です。
- SLA(サービスレベル合意)
- SLM(サービスレベル管理)
- インシデント管理
- 問題管理
- 変更管理
- 構成管理
- 可用性管理
- キャパシティ管理
システム戦略
システム戦略では、企業の経営目標を達成するために、情報システムをどのように活用するかを学びます。
特に次のテーマは重点的に学習しましょう。
- 情報システム戦略
- ERP(統合基幹業務システム)
- CRM(顧客関係管理)
- SCM(サプライチェーンマネジメント)
- BI(ビジネスインテリジェンス)
- DX(デジタルトランスフォーメーション)
- システム化計画
経営戦略
経営戦略では、企業が利益を上げ、競争力を高めるための経営手法について学びます。
IT企業だけでなく、あらゆる企業で活用される経営分析やマーケティングの基礎知識が出題されます。
次のテーマは頻出です。
- SWOT分析
- PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)
- バリューチェーン
- 3C分析
- 4P分析
- BCGマトリックス
- KPI・KGI
- ベンチマーキング
企業と法務
企業と法務では、企業活動に関係する法律や知的財産権、情報セキュリティに関するルールについて学びます。
法律と聞くと難しく感じるかもしれませんが、基本情報技術者試験では実務でよく使われる内容が中心です。
次のテーマは頻出です。
| 権利 | 保護対象 | 例 |
|---|---|---|
| 著作権 | 創作した作品(著作物) | プログラム、Webサイト、書籍、音楽、イラスト、写真 |
| 特許権 | 新しい発明 | AIアルゴリズム、新しい制御技術、新しい開発手法 |
| 実用新案権 | 物品の形状・構造・組み合わせに関する考案 | 便利な文房具、改良された工具 |
| 意匠権 | 製品のデザイン(見た目) | スマートフォンの外観、家具のデザイン、自動車のデザイン |
| 商標権 | 商品名・サービス名・ロゴ・マーク | 企業ロゴ、商品名、ブランド名 |
| 個人情報保護法 | 個人情報 | 氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど |
| 不正アクセス禁止法 | 他人のコンピュータやアカウントへの不正アクセス | ID・パスワードの不正利用 |
| 不正競争防止法 | 企業の公正な競争を守る法律 | 営業秘密の持ち出し、ブランドの模倣 |
| 下請法 | 下請事業者 | 代金の支払い遅延、不当な値下げの禁止 |
| 労働関連法規 | 働く人の権利や労働環境を守る法律 | 労働時間、最低賃金、有給休暇 |
基本情報技術者試験 科目Aの対策
科目Aは、用語や仕組みを理解しているかが重要になります。
午前試験では過去問題と似た内容が出題されることも多いため、基礎を理解した後は過去問題を繰り返し解くことが得点アップにつながります。
基本情報技術者試験 科目Bの対策
科目Bでは、知識だけでなく考える力が求められます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、基礎を理解したうえで演習を繰り返すことで、少しずつ解けるようになります。
本サイトも基礎トレーニングのページを用意しているので活用してみてください。
| タイトル | 概要 |
|---|---|
| 科目Bのアルゴリズム対策 初心者トレーニング | 基礎問題の例題を通してトレーニングします。 |
| 擬似言語を特訓(基礎編) | 繰り返し処理、探索、ソートの基礎 |


コメント